タジキスタンを訪れた中国の習近平国家主席は11日、同国の首都ドゥシャンベで、ロシアのプーチン大統領、モンゴルのエルベグドルジ大統領と会談しました。この3カ国の首脳会談は初めてです。

　習近平主席は会談で、中国の「シルクロード経済ベルト」という構想を、ロシアのヨーロッパとアジアを跨ぐ鉄道、モンゴルの「プレーリー・ロード」の建設構想と結び付けさせて、中国・モンゴル・ロシア経済回廊をつくること、鉄道や道路などをつなげ、通関と輸送の利便化を図ること、国境を越えた送電網を建設すること、観光、シンクタンク、環境保護、災害対策などにおける協力を行なうことを提案しました。

　これに対し、プーチン大統領は「『シルクロード経済ベルト』を共に建設するという中国の構想は3カ国の協力に新たな機会をもたらすことになる。われわれ3カ国は各自の発展計画を結びつけ、エネルギーや交通のインフラ整備などにおいて長期的に安定した協力関係をつくるべきだ」と述べました。

　モンゴルのエルベグドルジ大統領は中国、ロシアのほか、アジア太平洋経済協力会議（APEC）などとの協力も強化していきたいとの意向を示しました。

　また、3首脳は今後も必要に応じて3者会談を実施することで合意しました。（鵬、kokusei）