中国とマレーシアの共同主催による東南アジア諸国連合地域フォーラムで第4回災害救援演習のロゴ発表と準備作業の始動式が10日、ミャンマーの首都ネピドーで、第21回ASEAN地域フォーラム・外相会合の開催期間中に行われました。中国の王毅外相、マレーシアのアニファ外相、ミャンマーのワナ・マウン・ルイン外相らが始動式を主宰しました。

　王外相は「ここ数年、東アジア地域で自然災害が頻発しており、各国国民の生命と財産の安全を脅かしている。中国はマレーシアとASEAN地域フォーラムに参加する各国とともに今回の演習を円満に行い、災害救援における地域協力の能力とレベルをアップさせ、ASEAN地域フォーラムの発展と人的安全の強化に取り組んでいきたい」と話しました。

　ASEAN地域フォーラムの災害救援演習は東アジア地域で規模が最も大きな災害救援演習の一つで、2年に一度行われます。今年の演習は中国とマレーシアの共同主催で、2015年2月にマレーシア北部で"スーパー台風"が襲撃することを想定して行われます。

　この演習は軍隊と住民が協力する大規模な災害救援演習となり、中国が外国で初めて主催することになります。また、中国が東アジアの災害救援協力に積極的に参加し、ASEAN地域フォーラムの発展を支持する重要な措置となります。中国からは、外務省、民政省、国防省、国務院応急弁公室、公安省、交通運輸省（中国海上捜索救助センター）、国家衛生・計画生育委員会、地震局、海洋局（中国海警局）などの部門が演習に参加する予定です。（殷、高橋敬）国際・交流へ