ハンガリー各地で2日、ロマ人に対するホロコースト70周年の記念活動が盛んに行われました。

　ハンガリーのアーデル・ヤーノシュ大統領は2日、ブダペストでホロコーストのロマ人犠牲者記念碑の除幕式で談話を発表し、「当時、ハンガリーの多くの官僚と憲兵はユダヤ人とロマ人に対する摘発と迫害に積極的に加担していた。ハンガリーはこの事件が発生したことに大きな責任を負っている。ナチス・ドイツに占領された後に発生した悲劇はハンガリーにとって屈辱であり、ハンガリー人はこれを正しく受け止めなければならない」と述べました。

　ハンガリーのロマ人自治組織の責任者は、ハンガリー西部の町ブカで行われた記念活動で、「記念活動の趣旨はホロコーストが再び起こらないよう、現代の人に注意を喚起することだ」と述べ、ハンガリーでのロマ人記念館の設置を呼びかけました。（ZHL、高橋）国際・交流へ