キューバを公式訪問している中国の習近平国家主席は22日ハバナで、キューバ国家評議会のラウル・カストロ議長と会談しました。両首脳は中国とキューバの関係発展を振り返り、今後の発展計画について、互恵友好協力の新しい局面を切り開くことで一致しました。

　習主席は会談で、「両国は政府間経済貿易混合委員会などのメカニズムを生かして、双方の中期経済協力計画に基づき貿易の成長を促し、医療などのサービス貿易を展開し、農業やインフラ施設、エネルギーの鉱物、観光などの重点分野での協力を拡大するとともに、再生可能エネルギー、バイオテクノロジーなどのハイテク分野における新たな協力を育成していく」と述べ、中国とキューバの農業技術モデルパーク、ハバナデジタルテレビモデルエリア、キューバ港の開発や経済特別区の建設などのプロジェクトにおける連携強化や、中国企業によるキューバへの投資拡大に期待を寄せました。

　これに対し、カストロ議長は「キューバは中国との全面的協力関係を非常に重視し、双方の貿易レベルを高め、鉱産物、再生可能エネルギー、農業、バイオテクノロジー、製薬などの分野における協力拡大を望む」と話し、さらに中国企業の投資に歓迎の意を示した後、重点プロジェクトの推進に向けて専門グループの設立を提案しました。

　また、両首脳は双方の経済貿易、農業、エネルギー、鉱産物、融資、バイオテクノロジー、通信、インフラ施設、保健、文化、教育などの分野に及ぶ協力文書の調印式に立ち会いました。（07/23　Lin、小山）