超大型の台風9号（ラマスーン）が18日の午後から19日の早朝にかけて、中国の広東省、広西チワン族自治区、海南省の3区に上陸し、19日の午後5時までに少なくとも8人の死亡が確認されています。また多くの地域で深刻な被害が出ているということです。

　広東省民政局の統計によりますと、陽江、茂名、湛江の3市と15県の被災者は106万人で、9万9000人が緊急避難しています。家屋の倒壊はおよそ1400軒に上っています。

　広西チワン族自治区民政局の統計によりますと、北海、防城港、欽州などの5市と15県の被災者は150万3000人で、数人の死亡者も出ています。18万6000人が緊急避難し、倒壊した家屋はおよそ500軒です。

　海南省民政局の統計によりますと、3市と20県が被災し、被災者は131万1000人で、1人が死亡、4人が行方不明となっているほか、18万2000人が緊急避難しています。およそ5100軒の家屋が倒壊或いは重大な損害を受けたということです。

　中国国家減災委員会、民政省は、台風9号（ラマスーン）が広東省、広西チワン族自治区、海南省の被災状況を受け緊急対応を5級に引き上げ、現場調査と救援のために作業チームを現場に派遣しました。（劉叡、吉野）暮らし・経済へ