中国教育オンラインが4日に発表した「2014年大学受験者調査報告書」によりますと、2014年、中国の大学受験者数は6年ぶりに増加し、昨年より27万人増の939万人になったということです。受験者の減少による大学の学生募集危機がある程度緩和されたものの、すでにより深刻な危機が登場しており、大学教育は見直しを迫られています。

　また、地域別に見ると、北京市では今年の大学受験者数は7万500人ほどで、昨年より2,000人減り、8年連続の減少となりました。上海市の状況はより深刻で、今年の受験者数は僅か5万2,000人で、2006年の11万3,800人に比べ半分以上減っています。

　受験者の減少により、大学の学生募集は大きなリスクにさらされ、各地の大学は様々な学生募集奨励策を実施しています。ここ数年の受験者減少は、大学進学適齢人口の継続的な減少が主な原因とみられ、この状況は2020年前後まで続くと見られています。（06/05　Lin、小山）暮らし・経済へ