中国の習近平国家主席は21日午前、上海で開かれたアジア信頼醸成措置会議（CICA)第4回サミット第1段階会議で『アジア安保観を積極的に樹立し、安保協力の新局面を共に創出しよう』をテーマとした基調演説を行い、「中国はアジア安保観の積極的な提唱者と断固たる実践者だ」と表明しました。

　習主席は、「中国は地域と世界の平和維持や共同発展に終始取り組む主な力だ。一貫して平和な方式によって関係国と領土主権や海洋権益の紛争を解決しており、友好的な交渉によって14の隣国のうちの12カ国と陸地の国境問題を最終的に解決した。中国は積極的に地域の安保協力に参加し、関連諸国とともに上海協力機構を設立して、相互信頼・共栄・平等・協力の新しい安保観を提唱している」と述べました。

　さらに、「中国とロシアはアジア太平洋安全協力を提唱し、アジア太平洋地区の平和と安定の維持に重要な役割を果たしてきた。中国は対話と交渉によって国際問題や地域のホットな問題を解決することに取り組み、地域経済と世界経済の成長に大きな貢献を捧げてきた」と述べました。

　また、「中国は断固として平和発展の道を歩み、常に互恵共栄の開放戦略を堅持し、平和共存五原則の下で世界各国との友好協力を発展させていきたい」と重ねて強調しました。（05/21　Lin、大野）