渡辺淳一さんの死去に関する「人民日報」公式ミニブログ

　「失楽園」などで知られる日本の直木賞作家、渡辺淳一さんが4月30日、東京都内の自宅で死去しました。80歳でした。渡辺さんの訃報を知り、中国国内でもネット上で、死を悼む声が相次ぎました。

　『人民日報』の公式ミニブログでは「渡辺さんは『日本は謝罪したくなくても謝罪しなければならない。何故なら、我々の父、祖父あるいは曾祖父の体の中には、我々と同じ血液が流れている。家族からすれば、彼らは温和で、優雅な人たちと思っているが、あの狂気じみた戦争で、彼らは狂気じみた人になっていたためだ』（大意）と言ったことがあります。良識ある声に敬意を表し、ご冥福をお祈りします」との内容が配信されました。

　なお、渡辺さんの作品の中国語への翻訳出版を手がけている出版業者の「磨鉄図書」によりますと、中国で翻訳出版された作品はすでに16作品にのぼり、まもなく出版されるものも3タイトルあるということです。（馬、Yan、山下）国際・交流へ