中国の李克強首相は28日、重慶で座談会を開き、「黄金水道」に頼る長江経済エリアの建設に取り組み、中国経済の持続的発展に大切な支援を提供していくことについて検討しました。

　李首相は「長江は中国の東部、中部、西部を横断し、東部沿海と広々とした内陸部を繋いている。長江経済エリアの建設という重大な決断を着実に実施することは、内需拡大に貢献し、経済の安定成長を促し、地域の構造調整や中国経済のモデルチェンジに重要な意義を持っている。長江経済エリアの建設は、沿海部と中・西部が支え合い、互いに刺激を与え、国土面積5分の１以上、人口6億人以上の発展において大きな動力となるだろう」と話しました。

　李首相は、具体的な措置として、長江沿岸の重要な港を中枢に、水運、鉄道、道路、航空、石油パイプなど運輸システムを建設し、ネットワーク化、標準化、インテリジャンス化した総合的で3次元的な輸送回廊を構築すること。地域間の相互協力メカニズムを健全化し、長江流域の通関体制を整えること。東部と西部の双方向的な開放戦略を実施し、ユーラシア大陸を生かし、シルクロード経済エリアと繋ぎ、沿海、沿江（長江沿岸）、沿辺（国境沿い）にわたる全方位の開放という新しい枠組みを作ること。長江経済エリアの建設を成長安定、改革促進、構造調整、国民生活の改善と緊密に結び付け、経済社会の持続的かつ健全な発展に新しい動力を注ぐこと。生態システムの修復や総合的な整備を強め、グリーンエコの新しい道を歩むこと、などを指摘しました。（04／29　Lin、山下） 暮らし・経済へ