中国外務省の秦剛報道官は10日、マレーシア航空の旅客機が消息を絶ったことについて、「現段階では捜索が最も緊急を要することだ。私たちは時間と戦っている」と述べました。

　秦報道官は定例の記者会見で、「旅客機が消息を絶った後、中国の党と政府は非常に重視し、機内の乗客の安否を非常に憂慮している。中国の関係部門は捜索に全力を上げている。また、マレーシアやベトナムなどと緊密な連絡を保っており、一日も早く事件の原因を究明し、不明となっている旅客機を発見できるよう努力している」と述べました。

　秦報道官は「中国外務省、公安省、交通運輸省、民間航空局などの部門からなる作業グループがマレーシアに行った。マレーシア駐在中国大使館と協力して、捜索に力を入れ、真相を究明し、乗客の家族の入国がスムーズに行われるよう、マレーシア側に促す。我々は随時、関連作業の進展状況をを発表する」と話しました。

　また、秦報道官は「現在、中国海軍の軍艦や海警船、海事法執行船、救助船、貨物船がすでに到着している。旅客機が消息を絶った疑いのある海域で捜索を展開している。その他の国の船と連絡を取り合い、協力して旅客機の捜索にあたっている」と説明しました。（玉華、山下）