中国の楼継偉財務相は6日、第12期全国人民代表大会第2回会議の記者会見で、「税制改革は今年、財政・税制メカニズムの改革における重要な一環であり、主要任務の一つは、不動産税の立法を推進することだ。また、今後は各地の税収優遇政策を整理整頓していく」と明らかにしました。

　楼財務相は「税制改革の主要任務には、営業税を増値税に改めることや、資源税、環境保護税の立法の推進、消費税の範囲や税率の適度調整などが挙げられる。予算改革も財政・税制改革の一環で、中国共産党第18期三中全会の要求に基づき、今年の予算報告は例年と違い、より透明化したほか、予算審査の重点は赤字規模から、支出予算や政策に変わる」と話しました。

　楼財務相は「資源配分は市場によって決まり、各種地域制の税収優遇政策によるものではない。三中全会の決定によると、市場は資源配分で決定的な役割を果たし、公平な競争によって、市場を統一することが原則だ。各地の打ち出した税収優遇政策は実に多く、混乱している。これは悪質な競争を招き、秩序の混乱につながるため、整理整頓しなければならない」と説明しました。（03／06　Lin、山下） 　暮らし・経済へ