ヤヌコビッチ前大統領は27日、ロシアの主流メディアを通じて声明を発表し、「過激派の威嚇にさらされ、身の安全の確保をロシア政府に申請した。ウクライナの合法で選出された大統領として、ウクライナで起きた悲劇を手を拱いて見てはいけない」と述べた上で、「21日に反対派と調印した協議は履行されておらず、現在、ウクライナ各大都市では過激主義者が気勢を上げて、自身と支持者を恐喝している」ことを鑑み、ロシア政府に身の安全を確保してもらわざるを得なくなった」と明らかにしました。

　これを受けて、ロシア外務省は当日夜、二つの声明を発表し、ヤヌコビッチ氏を「ウクライナ大統領」として「身の安全が危険にさらされている」と認めました。ロシアメディアは「ヤヌコビッチ氏の申請はロシア政府に許可された」としました。（ヒガシ）国際・交流へ