中国の習近平国家主席は7日ロシアのソチで、チェコのゼマン大統領と会談しました。

　習主席は、「今年は中国とチェコの国交樹立65周年にあたる。双方はこれを契機として両国関係の指導原則と発展方向をめぐって新しい共通認識を達成し、製造業・インフラ整備・新エネルギー・農業・医療・投資などの分野での協力を拡大していくべきだ。チェコは中東欧地域の重要な国であり、EU加盟国でもある。中国はEUにおけるチェコの独自の役割を重視し、チェコとともに努力してEUとの関係や中東欧諸国との協力を推進していきたい」とした上で、欧州一体化を支持する中国政府の立場を表明すると共に、中国と中東欧諸国との協力推進に寄与してきたチェコ政府の努力を高く評価しました。

　これに対しゼマン大統領は、「われわれは中国との関係発展には大きな潜在力があることを十分に認識している。チェコ政府は一つの中国の政策・主権と領土保全の相互尊重・内政不干渉の原則に基づいて中国との関係発展を推進し、政治交流・経済貿易・投資などの協力を拡大してゆき、EUおよび中東欧諸国と中国の関係推進に寄与していきたい」との立場を表明しました。（ジョウ、大野）