中国の李克強首相は8日、ASEAN（東南アジア諸国連合）メディアの合同取材を受けました。

　今年は、中国とASEANが戦略パートナー関係を結んで10周年に当たります。李首相は、「ここ10年間、中国とASEANは絶えず実務協力を推し進め、世界で最も大きい発展途上国の自由貿易区を樹立した。中国はASEANにとって最大の貿易パートナーであり、ASEANは中国の第3の貿易パートナーだ。双方の文化交流、民間交流はますます緊密になっている」とし、「中国とASEANの関係は、現在、新たな歴史の出発点に立っている。これまでの『黄金の十年』を基礎に、新しい分野を切り開き、手を携えて中国・ASEANの運命共同体を作り上げよう」と呼びかけました。

　東南アジアの地域協力と中国新政府の周辺政策について李首相は、「中国とアジア各国はアジアという大家族の一員であり、その運命は繋がっている。中国の発展には、平和で安定した周辺環境が必要であり、中国は周辺諸国との友好交流と互恵協力に努力し、相互の食い違いを適切に処理していく」と強調すると共に、「中国はASEANの発展と成長およびASEANが東アジアの協力において主導的な役割を果たすことを支持していく」と表明しました。（イツゴウ、大野）