中国の習近平国家主席は4日、マレーシア首相府で、ナジブ首相と会談を行いました。両首脳は両国の協力の成果を高く評価するほか、新情勢の下で両国関係を全面的に推進することなど、深く意見交換し、幅広い共通認識に達し、両国関係を全面的な戦略パートナー関係に引き上げることを決定しました。

　習主席は「中国はマレーシアとの関係を非常に重視している。新しい歴史を迎える時期に、双方は戦略的パートナー関係レベルを一層引き上げ、この地域で引き続き、けん引役を果たすべきだ」と述べました。

　習主席は両国の協力について、「両国の指導者は常に交流する伝統を保ち、両国友好の大局から出発し、重要な問題について戦略的な意思疎通と二国間関係をトップレベルにつくり上げることを強化するとともに、自国の発展戦略によって経済貿易協力を拡大し、二国間貿易額が2017年に1600億ドルに達する目標を実現する。また、情報通信や衛星、生物技術分野での協力を強化し、防衛分野での協議メカニズムの役割を発揮させ、両軍の交流と協力を強化していく。そして、地方の協力と民間交流を拡大していく」と提案しました。

　ナジブ首相は「マレーシアは中国と各レベルでの交流を保ち、二国間貿易を拡大し、相互の投資を促進するとともに、中国と両軍と科学技術などの分野で協力を強化したい。また、ASEANと中国の関係の発展を推進し、地域協力を推し進め、この地域の平和、安定、繁栄を促進していきたい」と述べました。（玉華、山下）