現在、ケニアの軍隊と警察が武装した暴徒と対峙していますが、死傷者はさらに増える見込みです。

　ケニア駐在中国大使館は22日、中国人1人が襲撃事件で死亡したことを確認しました。死者は38歳の女性で、死者の息子はこの襲撃事件で負傷し、現在病院で治療を受けており、命には別状ないということです。

　中国外務省の洪磊報道官は22日、「中国はあらゆる形式によるテロリズムに反対しており、今度のナイロビでのテロ襲撃事件を強く非難し、犠牲者に心からの哀悼の意を表し、その遺族と負傷者を慰問する。ケニアの友人として中国は、ケニアが国の安全と地域の安定を維持していくことを断固として支持していく」と強調しました。

　また、ケニア駐在中国大使館は、犠牲者の遺族と負傷者を見舞ったあと、必要な協力をすすんで提供していくと表明しました。大使館はさらに、ケニアにいる中国人に、身の安全のために必要な措置を講じ、この間は人が集中する場所になるべく行かないよう呼びかけました

　事件発生後、国連のパン事務総長と安保理、アフリカ連合、それにアメリカ、イギリス、フランス、カナダなどの政府はそれぞれ声明を発表し、この庶民を標的とした襲撃事件を強く非難し、犠牲者に哀悼の意を表しました。

　なお、ソマリアの反体制派武装勢力「アル・シャバブ」がこの日に犯行声明を出し、これはケニア政府によるソマリアへの出兵とケニア政府が、ソマリア暫定政府の「アル・シャバブ」含む反体制派武装勢力への鎮圧を支持したことへの報復だとしています。その上で、もしケニア軍がソマリアから撤退しなければ、ケニアで更なるテロ襲撃を起こすと警告しました。（白昊）国際・交流へ