中国の習近平国家主席は11日ビシュケクで、キルギスのアタムバエフ大統領と会談しました。双方は、中国とキルギスの関係発展や、両国の協力深化についてつっ込んだ意見交換をし、重要な共通認識に達しました。さらに両元首は、両国関係を戦略的パートナー関係にレベルアップすることを発表しました。

　習主席は、「中国とキルギスが戦略的パートナー関係を樹立したことは両国関係の新しい一里塚であり、重要で深い意義がある。双方は政治的に互いに支持し合い、安全保障面で緊密に協力し、経済面では互恵協力して両国関係を平等・信頼・協力・共栄の隣国関係にしてゆくべきだ」と指摘しました。

　習主席はまた、「中国は、キルギスが自主的に選んだ発展の道を歩むことを支持しており、キルギスが独立・主権・国家安全を維持し、経済・社会の発展を促進するために払ってきた努力を支持している。双方は緊密な交流を保ち、共同で『東トルキスタン』勢力を含む3つの勢力（テロ、分離主義、宗教過激主義の勢力）を取締り、共通の安全と安定を維持すべきだ。双方は中国―中央アジア天然ガスパイプラインD路線などの大型プロジェクトを加速させ、二国間貿易の規模を拡大すると共に、電力、エネルギー、交通、農業、隣接地区協力を強化し、教育・学術・芸術の交流を深め、文化協力をレベルアップすべきだ」と強調しました。

　アタムバエフ大統領は、「キルギスは中国が正確な発展の道を見出してきたことを賞賛し、中国が大国と小国の平等を堅持し、善意をもって隣国に対処し、隣国をパートナーとみなしていることを賞賛する。戦略的な高さと長遠な視点から、中国との善隣友好協力を重視している。キルギスは習主席の『シルクロード経済帯』建設の提案を支持し、中国と経済貿易、エネルギー、人文などの分野での協力を拡大し、治安と防衛協力を強化し、共同で3つの勢力を取り締まっていきたい」と述べました。

　両元首は上海協力機構内での協調と協力を強化し、加盟国の団結・協力と機構の安定した発展を推進することで合意しました。会談後、両元首は『中国・キルギスの戦略的パートナー関係樹立に関する共同宣言』に署名すると共に、経済貿易、エネルギー、投融資、漢方医薬などの分野での協力文書の調印式に出席したほか、共同記者会見を行いました。（玉華、大野）