中国国務院はこのほど、「船舶工業の構造調整の加速とモデルチェンジ促進実行計画（2013-2015年）」を発表しました。これは中国政府が構造調整と改革の促進によって、穏やかな成長を推進するための重要な措置の1つです。

　実行計画によりますと、21世紀以来、中国の船舶工業の発展は著しい成果を収め、産業規模が迅速に拡大し、中国はすでに世界でもっとも影響力を持つ船舶大国の1つとなりました。しかし、国際金融危機、海運市場の低迷などの影響を受け、新規の造船注文は減り、新しい船の取引価格も下がりつつあります。また、中国の船舶工業の生産能力過剰問題が深刻化し、船舶産業はこれまでにない深刻な挑戦に直面しています。中国の船舶工業は自信を持ち、チャンスを逃がさず、世界の船舶工業の調整傾向を取り込み、産業構造の調整を進め、モデルチェンジを加速する必要があります。

　実行計画によりますと、これからの3年間、中国の船舶工業は技術の革新を加速し、革新を推し進め、船舶と海洋エンジニアリング装備のコア技術を開発します。更に、生産力の構造を調整し、需要構造を改善し、ハイエンド製品の発展を加速させます。また、国際市場でのシェアを保ちながら、金融機関の融資増加を奨励し、軍と民間の協力を進めて、企業管理と業界のサービスを強化します。（牟）　暮らし・経済へ