中国の習近平国家主席は18日、北京を訪問中のスイスのマウラー連邦大統領と会談しました。

　習主席は「スイスは新中国を最も早く認めてくれた西側国の1つであり、欧州の国として、中国と自由貿易協定を結んだ最初の国である。中国とスイスの関係は、中国と西側諸国の関係においても先頭を走っている」と強調しました。その上で、「中国経済は安定成長を続けるが、これは中国とスイスの協力に多くの新たなチャンスをもたらしている。自由貿易協定締結を契機に、投資やイノベーション、環境保護、都市化などの分野での協力を深め、国際問題への対応における連携も強化していく必要がある」と述べました。

　習主席は、さらに、マウラー大統領が貴州省貴陽市で開かれる2013エコ文明国際フォーラムに出席することを歓迎し、「中国はエコ文明づくりを強化しており、省エネ･排出削減やグリーン経済、低炭素経済、持続可能な発展に取り組んでいる。中国西部にある貴州は、地理や自然条件がスイスと似ている。スイスと貴州がエコ文明づくりや山地の経済発展などで協力を強化するよう期待する」と述べました。

　これに対し、マウラー大統領は「中国との相互理解や信頼、友情を強め、経済、金融、環境保護などの協力を拡大し、発展を共にするパートナーとなりたい」と応じる姿勢を示しました。(鵬、山下)