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中国のスパコン「天河2号」が世界一に

2013-06-18 16:25:08     cri    

 北京時間の17日午後、ドイツで行なわれている「2013国際スーパーコンピューター会議」で、世界スーパーコンピューター機構・「TOP500」が世界ランキングを発表しました。ランキングでは中国の「天河2号」が、ピーク値毎秒5京49兆回、持続計算速度は毎秒3京39兆回で1位となりました。

 「天河2号」は中国国防科学技術大学が開発したもので、中国が自主開発した次世代のプロセッサ FT-1500が使われています。「天河2号」の副総指揮を担当する李楠報道官はこの成果について、「重要な技術革新や進歩の積み重ねでシステムの構造や、コンピューターの心臓部に当たる半導体の技術、プログラミングのモデル、自制管理などが含まれている」と紹介しました。

 「天河2号」の1時間の計算は13億人が同時に計算機を使って1000年間計算したのに相当します。また保存容量は10万字の書籍600億冊に相当します。

 「天河2号」が導入した新型構造システムは、さまざまなニーズに対応でき、天気予報はより正確になり、大型航空機の設計時間を短縮することができます。またアニメーションや3D映画もよりリアルになります。現段階では、石油探査、地震データ処理、航空宇宙、バイオ医薬、天気予報と気候の研究、海洋環境の研究、新エネルギー、新材料、宇宙科学の研究、アニメーションと映画テレビなど、広い分野で使用されています。今後は、電子政務やスマートシティ建設などでも応用が可能です。

 李楠報道官は「天河2号」の利用について「私たちの衣食住、娯楽、健康はいずれもスパコンと関わっている。多くの動画と3D映画はスパコンの助けで製作されている。『アバター』のようなハイテク映画に『天河2号』を応用するなら1ヶ月で完成できると推測する専門家もいる。今後中国でもハイテク映画の制作が可能になる」と述べました。

 スパコンは従来、国の競争力のシンボルとされ、国際間で熾烈な競争が続いています。これについて李報道官は「中国は自主開発を堅持するとともに、開放的な姿勢で、国際社会と連携して革新していきたい」と述べました。

 なお「天河2号」は今年下半期に、広州スパコンセンターに取り付けられ、運行を開始する計画です。(朱丹陽 吉野)

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