中国の習近平国家主席は14日、北京でエチオピアのハイレマリアム首相と会談しました。習主席は「関係各国がアフリカの自主発展を尊重し、アフリカへの援助に関する約束を果たし、さらなる発展を支援するよう中国は引き続き呼びかけていく」と述べました。

　習近平主席は、またアフリカ連合(AU)の前身であるアフリカ統一機構(OAU)の創設50周年に祝意を伝え、アフリカ諸国の団結を支持する姿勢を示し、「国際社会はアフリカ諸国が自らの道を選ぶことを尊重し、アフリカと平等互恵、協力共栄のパートナー関係をつくるべきだ。中国はエチオピアと共に中国・アフリカ協力フォーラムを強化し、中国とアフリカ諸国の人々に幸せをもたらしていきたい」と話しました。さらに、エチオピアの世界貿易機関(WTO)加盟を支持すると表明しました。

　これに対し、ハイレマリアム首相は「中国との政党間の交流を深め、中国の経験を学び、インフラ整備や資源開発、製造業、人材育成などの協力を強化したい。また、国連における事務や気候変動などについて密接に連携していきたい」と述べました。さらに「中国のアフリカ政策は平等、相互尊重、互恵共栄に基づくもので、アフリカ諸国から歓迎されている。アフリカは、中国・アフリカ協力フォーラムを通して全面的パートナー関係を強化し、共同発展を実現させたい」との考えを示しました。

　なお、中国全国人民代表大会常務委員会の張徳江委員長もこの日、ハイレマリアム首相と会見し、議会間の交流を強化することで合意しました。(鵬、吉野)