マグニチュード7.0の地震が発生した四川省雅安市では、21日午後2時までに、被災者の数が150万人を超えました。うち、186人が死亡、21人が行方不明、1万1393人が負傷しました。現時点で、17万1000人が避難しています。

　汪洋副首相は21日も雅安の被災地で救助活動の指導を続けており、科学的な救助活動を確保した上で、一刻も早く行うこと、および村人1人に至るまで、がれきに閉じ込められた人々の捜索と救助に尽くすことを強調し、全力を挙げるよう各方面に求めました。

　現時点で中央財政は、緊急救助のための補助金として10億元を拠出し、救助活動や被災者の避難生活、生活救済、負傷者の治療、遺族の慰問、公共サービス施設の復旧などにあたらせています。

　また、中国環境保護省によりますと、四川省内の核施設は何れも安全な状態で、21日までに放射性物質の漏れは報告されていません。このほか、中国国家衛生・計画出産委員会は、伝染病の防止に尽力するよう求めました。（朱丹陽　中原）　暮らし・経済へ