「朝鮮が4回目の核実験を行う可能性がある」との最近の報道に対して、韓国国防省の報道官は9日、「朝鮮の豊渓里（プンゲリ）核実験場での動きが活発化したことが、必ずしも直ちに核実験を行うということを示すものではない」との見方を表明しました。

　この報道官は、「3回目となる実験を実施した際は、核実験場付近に偽装網（カモフラージュネット）が使われるなどして遠隔起爆装置が設置された。しかし目下、同様の行動は見られない」と述べた上で、「仮に朝鮮が核兵器の製造を直ちに進めたければ、準備してきたすべての核実験を実施し、より多くのデータを集める必要がある。しかし、時間を置いて再度核実験の準備を始めたことは、核実験そのものを交渉のカードに利用する狙いだということを示している。つまり、情勢が緊迫化すれば、朝鮮が再び核実験を行う可能性はある」との見解を示しました。

　また、朝鮮が10日前後にミサイルを発射する可能性は「非常に高い」とし、「韓国は対応する準備を整えている」と表明しました。（万、中原）国際・交流へ