上海汽車グループ (SAIC)傘下の上海商用車有限公司の藍青松取締役はこのほど、イギリスやスペインなどヨーロッパ市場への参入に意欲を見せ、同社のブランド「MAXUS（マクサス）大通」の小型商用車の同市場での販売を早ければ年末にも開始する意向であることを明らかにしました。

　上海商用車有限公司は、2009年に買収したイギリス商用車メーカーLDVを基盤に設立された新しい会社です。同社のブランドは「MAXUS大通」で、主に小型商用車を販売しています。2012年の同社の販売実績は6000台でしたが、今年は新車1万台を販売し市場シェアの8％を目標としているほか、海外市場での販売量拡大を狙っています。

　大きく変動する経済の影響を受け、高級小型商用車の販売成長率は予想を下回り年間平均成長率は2%から3%で、自動車全体の成長率には及びません。しかし業界関係者は都市化の推進とスクールバスの需要増加と共に、この市場の見通しは明るいとみて江淮や宇通、金龍、黄海など主な商用車関連企業が相次いで参入しています。（万、吉野）暮らし・経済へ