ロシアの「中国観光年」の開幕式が22日夜、モスクワで行われました。中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が共に出席し、挨拶を行いました。

　プーチン大統領は「人的協力および文化協力はロ中の全面的戦略協力パートナー関係において特に重要な地位を占めている。ここ数年、双方は『国家年』や『言語年』などの活動を行ってきた。また、去年は中国の『ロシア観光年』が成功裏に開催された。これらの活動は両国国民の相互理解と信頼を大いに深め、両国関係の社会的基礎を固めた」と述べたうえで、「中国は悠久な歴史と燦爛たる文化を有し、ロシアの国民にとって3番目の観光目的地である。両国の観光分野の協力には大きな潜在力がある。ロシアの『中国観光年』が必ずやすばらしい活動となり、両国の友情を深めると共に、ロ中関係の発展を後押しするものとなることを信じている」と強調しました。

　これに対して、習主席は「中ロ両国は互いによい隣国であり、よいパートナーであり、またよい友人である。双方の指導者は、各分野における実務的な協力の拡大を今後の両国関係の発展における重点とし、両国国民の生活レベルと質を向上させる重要な牽引力にしていくことを決定した」と述べました。

　また習主席は「観光は文明を広め、文化の交流と友情の増進につながる架け橋である。中国は古い文明を持つ国であると共に、発展の活力に満ちている東方の大国でもあり、豊かな観光資源を有している。観光年の開催をきっかけに、双方が観光協力を中ロ戦略協力の新たなハイライトに育てていくことを希望する」と強調しました。（Katsu、中原）