日本の安倍晋三首相が第二次世界大戦の戦犯を裁いた極東国際軍事裁判（東京裁判）について「勝者の判断による断罪」と発言したことに対し、中国外務省の華春瑩報道官は13日の記者会見で「日本の軍国主義による侵略戦争は世界、特にアジアの被害国の国民に大きな災難をもたらした。極東国際軍事裁判は日本の軍国主義に対する国際社会の正義の判決である」と述べました。

　華報道官は「極東国際軍事裁判の結果は戦後国際秩序の重要な基礎である。日本国内には敗戦の結果を受け入れず、戦後の国際秩序への挑戦を企む勢力が存在している。日本は歴史を正しく認識し、深く反省してこそ周辺国との関係改善が可能となる」としました。

　なお「毎日新聞」は東京裁判をめぐる安倍首相の発言について、「中韓両国や米国から批判される可能性があり、日米関係に影響する可能性もある」と報道していました。（ジョウ、吉野） 国際・交流へ