フィリピン外務省が20日発表した声明によりますと、フィリピンは、近日中に、中国との南海紛争について国際海洋法裁判所に仲裁を求めるということです。
フィリピン外務省の報道官はこの日の記者会見で、21日から2週間以内に海洋法裁判所が仲裁手続きを始めるよう関連手続きを進めると明らかにした上で、中国政府が南海海域に定めた国境線・「九段線」は「違法」であるとの裁決を下し、中国が同海域におけるフィリピンの主権及び海洋権益を尊重するよう求める意向を表明しました。
これに対して、中国外交部の洪磊報道官は20日の定例記者会見で、「フィリピンと中国は、共に『南海各方面行動宣言』の締約国であり、関連の約束を全面的に履行する義務がある」と述べた上で、「フィリピンの国際仲裁要請には賛成せず、明確に反対するとの立場を表明する。本地域の多くの国が支持する対話メカニズムを堅持すべきだ。中国は今後も南海の平和と安定の維持に努めていく。国家の主権と海洋権益を守る中国の決意が揺らぐことはない」と強調しました。(万、大野)
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