27日は、中国南部の水を北部に引くという南水北調プロジェクトの着工10周年にあたりますが、この10年でこのプロジェクトによる社会的効果、経済的効果、生態的効果が次第に現れるようになっています。このプロジェクトの東線、中央線の第1期工事区間はそれぞれ2013年と2014年に通水する計画だということです。
中国北部の水不足緩和を目的とするこの南水北調プロジェクトは東線、中央線、西線という3本の水路に分けられ、最終的に毎年448億立方メートルを送水し、凡そ5億人の人々が恩恵を受けることになっています。水資源の補充により、北方地区の水環境の悪化の勢いが抑えられ、かつ生態環境が次第に改善され、この地域の経済構造の調整にも良い条件を作り出すことができます。
現在、南水北調プロジェクト沿線ではポンプ場や幹線用水路などの工事がすでに竣工し、水害防止、干ばつ対策、灌漑などの面で効果が出ています。東線の済平(済南―東平湖)幹線用水路は2009年からこれまでに東平湖から済南へ5億立方メートル、中央線の京石(北京―石家庄)区間はこれまで4回送水を実施し、北京に14億立方メートルの水を送ったということです。(玉華、大野) 暮らし・経済へ
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