アメリカのコンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー (McKinsey & Company)がこのほど発表した報告書によりますと、世界の贅沢品消費における中国のシェアが急速に伸びていることがわかりました。2008年は14％でしたが、2012年は27％に激増し、日本に取って代わり、世界一の贅沢品消費大国となりました。しかし注目すべき点は近年、ますます多くの消費者が贅沢品を購入する場所を海外に移しているということです。中国大陸で贅沢品を買う人は65％から38％に下がりました。

　中国の消費者が海外で贅沢品を購入する理由をまとめますと、次の6点が挙げられます。①中国人の海外旅行の急成長。②海外の贅沢品の品揃え。調査を受けた対象者のうち80％以上が、海外の贅沢品は種類が豊富であり、商品の入れ替わりが早いと感じている。③信頼度の高さ。ほとんどの人が海外で購入した贅沢品が本物だと確信している。④接客サービス。約70％の人が、海外の販売スタッフのプロフェッショナルな接客態度に満足している。⑤価格差。中国では贅沢品は約20～70％の課税となるため、海外の販売価格と比べて大きな差がある。⑥為替の影響。同じ商品でも海外のほうが安く手に入る。（ZHL、吉野）旅行・文化へ