韓国のイ・ミョンバク大統領はこのほどソウルで、メディアの合同取材を受け、「中国との更なる関係発展を期待している」と明らかにしました。

　大統領の任期終了を前に、イ・ミョンバク大統領はここ数年間の韓中関係を振り返りました。イ・ミョンバク大統領は「過去5年間で、韓中関係は戦略的協力パートナーシップにレベルアップし、経済貿易分野だけでなく、人的交流や教育などの面でも緊密な協力が行われ、著しい成果を収めた」と述べました。

　また、「中国は韓国にとって最大の貿易パートナー国であり、1番大きな投資国でもある。両国の貿易額はすでに2000億ドルの大台を突破し、韓中自由貿易協定の交渉が進行中で、両国が経済分野の協力に強固な基礎を固めた」と述べました。

　今年、独島（日本名：竹島）訪問や慰安婦問題について、イ・ミョンバク大統領は、「日本が国際社会で尊敬に値する国になってほしい。誤った歴史問題を真に反省し謝罪してほしい。これは日本だけでなく、北東アジアの平和と安定にも有利だ。ドイツが第二次世界大戦後、帝国主義の過去と徹底的に清算し、周辺諸国との和解を求めようと努力した結果、周辺諸国ないしヨーロッパの平和、安定、共同繁栄を実現した。日本はこれを心に留めておいてほしい」と述べました。

　現在の国際情勢について、イ･ミョンバク大統領は「今年、世界の三大信用評価機関は韓国の国家信用レベルを引き上げた。これは韓国が経済危機を乗り越える努力への国際評価に見える。世界経済は高度な関連性や依存性を持っており、経済不況が続く中、韓国はしばらくの間低成長を維持するだろう。しかし、今年、世界経済が徐々に再生を迎え、韓国経済も世界経済と共に再生を迎えるだろう」と述べました。（１２/０２　Lin、山下）国際・交流へ