パレスチナ自治政府は17日、アラブ連盟のアラビ事務局長がアラブ諸国の外相を率いて、18日にガザ地区を訪問することを明らかにしました。

　パレスチナのエレカト和平交渉首席代表は同日、「パレスチナ自治政府のアッバス議長の要請に応じて、アラビ事務局長はエジプト、リビアを含む数ヵ国のアラブ諸国の外相を率いて、ガザ地区を支援するための訪問を開始する」と述べました。

　アッバス議長の呼びかけのもと、アラブ連盟は17日、緊急の外相会議を開き、持続的に悪化しているパレスチナとイスラエルの情勢をいかに緩和するかについて討議し、ガザ地区を訪問する決定をしました。

　アラビ事務局長は会議後の記者会見で、「私が閣僚級代表団を率いてガザ地区を訪問し、地元住民を支援することを決めた。この代表団は開放的で、各加盟国の外相はいずれも参加できる」と述べました。

　今回の会議では「パレスチナとイスラエルの和平プロセスが停滞する中で、アラブ諸国がどのような立場をとるかを改めて評価し、アラブ諸国に戦略的な選択とみなされる中東和平包括案の効果を再検討するとともに、国連、米国、欧州連合、ロシアという4者体制の役割を再検討する」と決定しました。（玉華、山下）国際・交流へ