共同通信は21日、「沖縄本島の南東約150キロの海域を航行していたセントビンセント・グレナディーン船籍の大型貨物船「明洋(MINGYANG)」(1万2703トン)で火災が発生し、海上保安庁の巡視船艇が同日、中国人乗組員64人全員を救助。うち3人がやけどなど軽症だった」と報道。日本の釣魚島(日本名・尖閣諸島)国有化をめぐり、中日関係が急速に冷え込む中の感動の救出劇となった。人民日報系の国際情報紙「環球時報」が報じた。
同救出劇に、中国のネット上では、「命の意義は国境を超える」、「中国人乗組員を助けてくれた日本に感謝」など、日本の対応を称える声が多く寄せられている。ただ、中日両国の関係がいつ修復に向かうかに関しては、両国の国民から楽観視する声は聞こえてこない。
日本のネット上では同救出劇に対する賛否両論が寄せられている。中でも、朝日新聞(デジタル)は、ニュースの最後に「尖閣諸島周辺の接続水域では21日も、中国の海洋監視船『海監』4隻が航行している」と付け加えている。
一方、毎日新聞は同日、「中国人観光客や乗組員計約2200人を乗せた上海からのクルーズ船『コスタ・ビクトリア』(イタリア船籍)が20日、熊本県八代市の八代港に寄港。観光客は花火大会などに参加した」ことを報道。「岸壁では歓迎セレモニーがあり、福島和敏市長や村田信一副知事が船長らに花束を贈った」ことや「地元の高校生が中国語で書いた『歓迎光臨』(ようこその意)の書が掲げられた」ことを伝えた。時事通信は同ニュースを伝える際、八代商工会議所の松木喜一会頭の「日中の雪解けの機会となればよい」との声を載せている。しかし、中国のネット上では同ニュースが論争の火種に。「中日の民間活動は継続して行われるべきだ」と考える人もいれば、「民間の活動は国家利益と共に進退すべきで、今は日本旅行をボイコットするべき時」との声もある。(編集KN)「人民網日本語版」より
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