ファンロンパイ欧州理事会常任議長（ＥＵ大統領）は19日に開かれたEU・欧州連合の首脳会議で、銀行に対する監督制度の一元化を来年にも実施することを明らかにしました。

　ファンロンパイ常任議長は「会議では銀行同盟の設立について大きな進展があった」と述べ、EU諸国の首脳が2013年1月1日に、監督制度の一元化実施に関する法的な枠組みを作り、段階的に導入することで合意したことを明らかにしました。

　またファンロンパイ議長は「欧州中央銀行（ＥＣＢ）は核心的な役割を担っているが、金融監督の職責と各加盟国間の通貨政策の調整については分けなければならない」と述べました。その上で「この制度の実施は、ユーロ圏金融業の統合に向けた一歩だ。今後、加盟国間の銀行間決済システムと担保制度の構築を含む協議が必要だ。一元化の実施によってESM・欧州安定メカニズムも銀行への直接資本注入が可能になる」と述べました。（万、吉野）国際・交流へ