中国とロシアとの国境付近に位置する黒竜江省の興凱湖国家級自然保護区で、生息する野生の丹頂鶴の数が106羽に達し、同省の扎竜国家級自然保護区に次ぐ中国第二の野生丹頂鶴の繁殖地となっています。

　丹頂鶴は中国の国家1級保護動物に指定されており、世界でも約2000羽ほどしか確認されていません。興凱湖自然保護区研究室の責任者は、「当保護区は野生動物の保護に力を入れ、生態環境の改善に取り組んでおり、近年では希少な野生動物の数が著しく増えている」と語りました。

　同自然保護区は中国とロシアとの国境付近に位置し、世界的にも珍しい湖－森林－湿地の生態システムを有することから、アジア・太平洋地域の渡り鳥の飛行ルートとなっており、世界の生物圏保護区ネットワークの一員となっています。（孫、中原） 暮らし・経済へ