中国では、今年の10月1日の国慶節（中国の建国記念日）は、 前日の9月30日が中秋節（中秋の名月）の休日と重なり、８連休という大型連休となりました。また、連休中、小型車高速道路無料化が初めて実施され、中国の観光市場は例年より爆発的な人気を呼んでいます。今日の中国リポートはこれについてCRI・中国国際放送局記者のリポートをお伝えしましょう。

　今年は、『中秋節』と『国慶節』が連続し、8連休となり、海外旅行に絶好の機会となりました。中国青年旅行社市場広報部の葛ルイ総経理は記者のインタビューに対し、「今年は、国慶節連休の海外長期滞在型の旅行・ツアー申し込みの出足は早く、欧米への長期滞在の旅行ツアーは8月末までにすでに売り切れた。このほか、東南アジア諸国や韓国などの短期滞在型の旅行ツアーも爆発的な人気を博した」とした上で、「毎年、国慶節の連休は年間を通じて旅行のピークで、旅行社の統計によりますと、今年の国慶節連休の海外旅行客数は昨年の同じ時期より50％上回り、中国人の海外旅行ニーズが急激に高まっていることが分かる」と述べました。

　また、今年、初めて実施された連休中の小型車高速道路無料化施策は、ドライブによる観光の意欲を一層高めると見られます。北京市民のセツさんは「ドライブ旅行は私にとって安価で便利な旅行だ」とした上で、「以前、北戴河へ旅行する時は、必ず列車で行っていた。今年の連休は、高速道路が無料化され、交通費が200元ほど節約できる。また、マイカーを運転するため、地元でのタクシー料金も節約できる。本当に便利だと思う」と話しました。

　関連機関の予測では、今年、中秋節と国慶節の連休期間、全国の観光客数はのべ3億6000万人に達し、観光収入は1800億人民元と見込まれています。観光客数と観光収入は、いずれも昨年の同じ時期と比べ、20％上回っています。観光客が多いため、国内の有名な観光都市では、観光業にかかわる価格の上げ幅は2，3割に達し、海外観光ツアーの料金はおよそ1割上回ると予測しました。

　中国リポート、今日は中国の国慶節と中秋節の8日間にわたる大型連休の期間中、観光市場が爆発的な人気を呼んでいることについてCRI中国国際放送局記者のリポートをお伝えしました。