ロシアのウラジオストクで開催中のAPEC首脳会議に出席している、中国の胡錦涛国家主席とインドネシアのユドヨノ大統領は8日会談し、両国関係やその他の共に関心を寄せる問題について意見を交換しました。
胡錦涛主席は席上、「中国とインドネシアの戦略的協力を強化することは、両国の根本的利益に合致するだけでなく、この地域において有意義なモデルとなっている。戦略的交流、経済貿易協力と防衛安全協力を強化していきたい。中国政府は有力な中国企業がインドネシアのインフラ施設の建設などにさらに一層協力することを奨励しており、インドネシアの経済回廊建設を支持している」と述べました。
ユドヨノ大統領は、「インドネシアは、中国とのハイレベル往来と対話メカニズムを引き続き維持すると共に、貿易と投資の規模を拡大させたい。中国企業がインドネシアのエネルギー産業、製造業、インフラ施設の建設に参与することを歓迎しており、双方の防衛安全、海上、航空などの分野における協力を強化していきたい」と述べました。
また、南海問題について胡主席は、「対話と協議を通じて南海問題を適切に処理することは、関係諸国の利益に合致する。中国はASEAN諸国と共に、『南海各方面行動宣言』を着実に履行し、南海での実務協力を推進し、この地域の平和と安定を共に維持していきたい。南海の平和と安定を維持する点では、中国とインドネシアは広範な共通利益がある。中国はインドネシアの地位と影響力を重視し、インドネシアが果たした役割を評価しており、インドネシアと共に努力して、東アジアの団結と協力を維持していきたい」と述べました。
ユドヨノ大統領はそれに賛同した上で、「過去10年、アジア太平洋地域が安定と発展を保ってこられたのは、ASEAN各国と中国の協力の成果だ。インドネシアはこの地域の国々が相互尊重、団結協力の精神に則って、アジア太平洋地域の美しい未来を共に作ることを望んでいる。南海問題における中国の立場を尊重・重視しており、中国と密接な協力を保ち、この地域の平和と安定を維持していきたい」と述べました。
2005年、中国とインドネシアが戦略的パートナー関係を築いて以来、両国関係は安定して発展してきました。ハイレベル往来が頻繁になり、経済貿易協力も絶えず拡大し、人的交流が深まっています。現在の複雑な国際情勢の下で、両国の戦略的協力は2国間関係に表われているだけでなく、地域の外交問題にも影響を及ぼしています。(ooeiei、大野)
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