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 韓国大統領、独島を訪問、日本側抗議

2012-08-10 20:05:48     cri    

 韓国のイ・ミョンバク(李明博)大統領は10日午後、領有権をめぐり日韓双方で対立が続く独島(日本名・竹島)を訪問し、韓国のこの島に対する領有権を強くアピールしました。これに日本側は抗議しています。

 日本の玄葉光一郎外相は、この日、シン・ガクス(申珏秀)駐日韓国大使を外務省に呼び、イ大統領の竹島訪問に強く抗議しました。玄葉外相はその際「竹島は歴史的にも、国際法上も我が国固有の領土である。今度の竹島訪問は理解できない」と強調しました。そしてイ大統領への抗議を示すため、韓国駐在の武藤正敏大使の帰国を指示したということです。

 また、玄葉外相は10日午後、韓国のキム・ソンファン(金星煥)外交通商相と電話会談を行い、イ・ミョンパク大統領の竹島への訪問は日韓関係に深刻なマイナス影響を与えるとして、日本側は「今後相応の措置を取らざるを得ない」と述べました。

 そして野田佳彦首相も10日夜、首相官邸で記者会見し、韓国のイ大統領が竹島を訪問したことに対し、「竹島は歴史的にも、国際法上も我が国固有の領土であるという立場と相いれず、到底受け入れることはできない。極めて遺憾だ。毅然とした対応を取っていかないといけない」と述べました。

 イ大統領以前の韓国の歴代大統領は、いずれも韓国の独島に対する領有権を主張してきましたが、両国関係の悪化を防ぐことを考慮に入れ、これまで独島を訪問したことはありません。韓国の世論は、イ大統領が、韓国の8・15光復節の到来を前に独島を訪問したことは、独島の領有権をめぐる両国の対立が続く中で、「独島は韓国の領土である」ということを改めて強調し、外交上日本に対しては原則を守るというイメージを国内に強く与え、また、「韓日情報交換協定」を秘密裏に批准したことで韓国政府が自国民に与えたマイナス的イメージをなくす狙いもあると与論は見ています。

 独島は朝鮮半島の東部海域にあり、韓国はこれまでこの島を実効支配しています。(任春生)

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