PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)オーケストラの公演が4日に、北京の世紀劇院で行われました。これは中日国交正常化40周年記念事業の一つとして、中国人民対外友好協会、中国日本友好協会、(公財)パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会が主催したものです。中国人民対外友好協会の井頓泉副会長、日本の丹羽宇一郎大使と山田重夫文化公使、札幌市の上田文雄市長らも会場に姿を見せ公演を楽しみました。
PMFオーケストラはストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ(1947年版)演奏会版」や、チャイコフスキーの「交響曲第6番口短調作品74『悲愴』」を披露し、若さ溢れる生き生きとした演奏で多くの聴衆を魅了しました。
インタビューに答える中国人民対外友好協会の井頓泉副会長
井頓泉副会長は公演後のレセプションでインタビューを受け、「今年は中日国交正常化40周年でもあり、中日国民交流友好年でもある。中日関係は両国間の関係だけでなく、アジア及び世界の安定、平和、発展に影響を与えている。そのため、われわれはこの北京公演を通じて、両国国民の心と心の交流を促進することを期待し、同じの文化背景において中日国民間の友好関係を築くことを希望している」と語りました。
インタビューに答える札幌市の上田文雄市長
また、公演の開催効果について、上田文雄市長は、「今回の公演は中日双方の関係者の支えがあって成功を収めた。各国から集まってきた若手演奏家たちが北京に集まり公演したことは大変素晴らしかった。またPMFオーケストラは普段は日本国内を巡回公演しているが、今年は中日両国にとって重要な意義がある年で、中国で初の公演を決めた。今後もこのようなチャンスがあるなら、また中国で演奏したい」と述べました。
ボードにサインを残す若手演奏家たち
なお、パシフィック・ミュージック・フェスティバルは音楽と人、そして平和を愛したバーンスタインの精神を受け継ぎ、1990年以来毎年7月に日本の札幌で開催しているほか、オーケストラ奏者、若手指揮者と声楽家を育成しています。また、PMFオーケストラはオーディションを経て20カ国と地域から選ばれた77人のメンバーで編成されています。(取材:傅穎 文責・写真:ken)
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