「チベット社会の変遷・国際チベット学発展の趨勢」をテーマとする第5回北京（国際）チベット学検討会の開幕式が8月2日の午前、北京市にある中国チベット学研究センターで開催されました。

　1991年に第1回北京チベット学検討会が開催されてから、今年で5回目の開催となります。今回の検討会は中国チベット学研究センター、中国チベット文化保護発展協会、チベット自治区社会科学院が共催したもので、「文化伝承と社会奉仕」を目的としています。世界の21の国と地域から267人の専門学者と関係者が出席しました。北京チベット学検討会はチベット学の成果を展示し、学術の交流を展開する国際的な交流の場となっています。

　中国チベット学研究センターのラクパ総幹事は開幕式で挨拶に立ち、「2008年に第4回検討会が開催されてから、チベット族の社会とその研究が発展し新たな変化があった。各国間のチベット学の研究交流を深めるとともに、学術交流も強化し人材養成に力を入れた。これからはさらにチベット学の研究レベルを高め、全面的かつ戦略的な問題研究を行っていく。世界で影響力のある研究成果をあげる」と述べました。

　同日の午後には、歴史、文献・考古・芸術、宗教、サンスクリット（梵語）、因明（古代インドの仏教論理学）、当代政治、持続可能な発展・民生の保障、文化、チベット薬など11分野に分かれ、グループ別に検討会が開かれます。（取材：馬ゲツ）旅行・文化へ