第19回AU・アフリカ連合首脳会議が15日、エチオピアの首都アディスアベバで開幕しました。50カ国あまりの加盟国の首脳と代表が参加し、アフリカの貿易発展、安全と平和の保障、委員会委員長の選出などについて話し合います。

　ジャン・ピン委員長は開幕式で挨拶し「アフリカ諸国の首脳は前回の首脳会議で、自らの手でアフリカ経済の未来を決めることを強調し、貿易問題の解決のために有効的なメカニズムを構築することで合意した。『アフリカ地域の貿易を促進する』をテーマとした今大会は我々の決心の現れだ」と述べた上で、「一部の地域で発生した衝突はアフリカの貿易発展にマイナスの影響を与えている。AUは今後も、引き続きスーダンと南スーダン、マリ及びコンゴ東部など地域の衝突の解決に支援を提供する」との考えを示しました。

　また、アフリカ連合の平和・安全保障委員会はこの日、スーダン軍と南スーダン軍が争いのあるアビエイ地域から撤退したことに歓迎の意を表した後、双方に向けて速やかに交渉を行い、一日も早く国境の開放や貿易の再開など二国間問題を解決するよう求めました。（万、中原）

国際・交流へ