中国国務院の温家宝首相は13日から15日にかけて四川省成都市で、現在の経済情勢について調査検討を行った際、「改革を深化し、経済発展の動力と活力を強化しなければならない」と強調しました。

　温首相は、現地企業で生産状況を、市場や住宅地で住民の生活を調査すると共に、成都市で河南・湖南・広西・四川・陝西の5省・自治区の経済情勢座談会を開催しました。温首相は、「現在の経済成長は年初に定めた目標の範囲内であり、成長安定政策は効果が見え、経済活動全体は穏やかで安定している。しかし、現在の経済は、まだ安定した回復態勢に戻ってはおらず、経済的な困難はまだ一定の期間続くということも、はっきりと見据えなければならない。経済活動を良くするとの信念と決意を持ち、情勢の複雑さと厳しさを充分に計画に組み込み、冷静な対応と着実な活動で今年の経済社会の発展目標の実現を確保すべきだ」と指摘しました。

　温首相はまた、「改革開放を深化し、経済発展の動力と活力を強化すべきだ。経済発展の根本的な目的は、民生の改善と国民福祉の進歩だ。教育、科学技術、文化改革の発展を加速する。医療衛生体制の改革を引き続き深化する。所得分配制度の改革を深め、国民所得の増加に努める。社会保障システムを健全化させ、就業を拡大させる」と強調しました。（白昊、大野）暮らし・経済へ