温家宝首相は、9日天津で、「当面の世界は、金融危機や、欧州債務危機、気候変動、地域の衝突など厳しい課題を抱えている。これに対応するため、各国は手を携えて、協力を強化していくべきだ」と述べた上で、「経験と知恵のある政治家と社会活動家は冷静に考え、平和維持や発展促進に役立つ正しい方法を提出する。インターアクション・カウンシル(OBサミット)がまさにこのような舞台を提供してくれた」と指摘しました。
これは温首相がインターアクション・カウンシル第30回年次総会の参加者のために開かれた晩餐会で述べたものです。温首相はインターアクション・カウンシル成立30周年を祝うと共に、中国がその役割を非常に重視し、交流と協力を一層強化していきたい考えを示しました。
また、温首相は「中欧は全面的戦略パートナーだ。中国は欧州経済が財政の整備と経済の刺激におけるバランスの取れた発展の道を見出し、できるだけ早く回復していくことを希望する。中国とアフリカの関係はしっかりとした基礎を持ち、アフリカに対する中国援助はアフリカの自らの発展能力と地元住民の生活水準の向上を重視している。アジアの発展は平和と安定の環境を必要とする。中国は朝鮮半島の非核化プロセスを推進し、対話を通じて平和的に国家間の矛盾と食い違いを解決することに力を入れていく」と強調しました。
なお、インターアクション・カウンシルは、世界各国の国家元首と政府首脳経験者らをメンバーとする国際NGOです。今回の年次総会は10日から12日にかけて天津で行われます。(Katsu、Kokusei)
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