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中国、伝染病の予防接種普及に尽力

2012-04-30 16:45:13     cri    

























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 ワクチン接種は、伝染病を抑制し撲滅するもっとも経済的かつ効果的な方法として、他に代えることの出来ない役割を果たしています。中国では、適齢児童向けに無料のワクチン接種が実施されてから30年余りが経ち、伝染病の発病率は大幅に下がっています。

 中国疾病予防抑制センターの楊維中副センター長によりますと、1970年代の末ごろ、国が主導する免疫計画が実施されました。免疫マニュアルに基づき、適齢児童を対象に適時、予防接種が展開された結果、伝染病は効果的に抑制されるようになったと言うことです。

「1978年に国の免疫計画が実施されてから、麻疹(はしか)、脊髄灰白質炎、百日咳、ジフテリア、結核、破傷風という予防可能な伝染病は、ワクチン接種によって、少なくとも発病者は延べ3億人、死亡者は延べ400万人の減少をみせた。」

 2002年にB型肝炎が国の免疫計画に取り入れられた後、2008年にA型肝炎、インフルエンザ脳炎、B型脳炎なども免疫計画の対象となりました。ワクチンの接種によって、15種類の伝染病が予防できます。そして、中国では今、ワクチンが毎年10億本注射されています。楊副センター長によりますと、1959年に報告された麻疹の発病者数は1000万人、死亡者数はおよそ30万人でしたが、1978年に免疫計画が実施された後、発病者数は年ごとに下がっており、2011年には全国の麻疹発病者数は延べ1000人にも満たず、死亡者数は10人しかいなかったということです。

 B型ウイルス肝炎は中国人の健康を脅かす主な伝染病の1つで、1990年代は、中国のB型肝炎ウイルスのキャリア率が10%に達しました。このため、2002年にB型肝炎のワクチンが国の免疫計画に取り入れられ、新生児に対する無料のワクチン接種が始まりました。2009年から2011年の間、15歳以下の青少年を対象に実施されたB型肝炎ワクチンの接種が、国の重要公共衛生プロジェクトとされ、6800万人を超える青少年が接種を受け、B型肝炎のウイルスキャリア率は大幅に下がりました。

「1992年以来、ワクチン接種によって、8000万人はB型肝炎の感染を免れた。統計によると、1992年から2005年までの14年間に、新生児に使われたB型肝炎ワクチンの資金投入総額は53億元を超えた。」

 国の免疫計画でのワクチン接種によって、ほかのワクチン予防が可能な伝染病の発病率も大きく下がりました。インフルエンザ脳炎やB型脳炎の発病率は下がり続けており、ジフテリア、百日咳の発病率は史上最低になっています。ところが、楊副センター長は中国がまだ多くの挑戦に直面しているとしています。脊髄灰白質炎を例にすると、中国を含む世界保健機関(WHO)の西太平洋地域では、この伝染病が2000年に撲滅された後、2011年まで中国での発病率はゼロを維持していました。ところが、2011年8月に、西北部の新疆で輸入型の脊髄灰白質炎が発生しました。その後、全国範囲での観測、リスク評価、応急接種、免疫強化などの作業が展開され、病気の蔓延を効果的に抑制しました。現在、六ヶ月連続で新たな発病例はないということです。

 中国政府の努力は国際社会にも評価されています。国連児童基金会(UNICEF)保健部門のシェルベル氏は、中国は計画免疫において、大きな成果を収め、多くの子供を疾病から救い出したが、国民全体をカバーする接種率を確保するため、家庭と社会にも協力してほしいと指摘しています。

(FUYING、小野) 

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