中国の温家宝首相は23日午前、ドイツのメルケル首相とともにハノーバー工業博覧会を視察し、中国展示エリアの開幕のテープカットを行いました。両首相は、上海自動車グループや中国の自動車大手・第一自動車グループ、シーメンスなど、中国とドイツの大手企業の展示ブースを視察しました。
温首相は「現在、両国の経済貿易関係は迅速に伸びており、技術協力の勢いも好調である。中国は引き続き対外開放政策を堅持すると共に、法に基づいて中国で登録されたすべての企業に平等に対応し、知的財産権の保護に力を入れていく。ドイツの企業を含む外国の企業による中国への投資を歓迎する」と述べました。
同日正午、ドイツの自動車大手・フォルクスワーゲン社の本部に向かうバスの中で、温首相は「両国の協力にはすでに良好な基盤ができており、一歩前進して総括的な協力計画を立てる必要がある。インフラ整備や企業投資、貿易、金融などを盛りこんだ大規模な経済技術協力を展開することも可能だ」と提案しました。これに対しメルケル首相は積極的な姿勢を見せ、一日もはやく具体的に協議し、実現にこぎ着けるようそれぞれの担当部門に指示することで合意しました。
このほか両首相は、欧州債務問題やアフガニスタンなどの地域問題についても突っ込んだ意見交換を行いました。(朱丹陽 中原)
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