中国共産党中央政治局の李長春常務委員は現地時間の19日に、カナダのオタワでハーバー首相と会談し、中国とカナダの協力について4つの提案をしました。

　提案の具体的な内容は、第一に政治的相互信頼を引き続き深め、両国の指導者のコンスタンスな連絡を保ち、政党間や政府間などの交流と対話を広めていくこと。第二に経済貿易協力を強化し、2015年の両国の貿易額を2010年の2倍にする目標の早期実現に努めること。第三に人文的交流を強化し、文化や教育、メディア分野における協力を引き続き推し進め、5年以内に両国の留学生数を10万人にすること。第四に国際協力を強化し、国連など多国間システムにおける協調を促進すると共に、アジア太平洋地域と世界の平和、安定と発展に取組んでいくことの４つです。

　これに対し、ハーバー首相は「ハイレベル往来の強化は両国関係の発展にとって戦略的な意義がある。カナダは中国の国際的地位と影響力を重視しており、中国とのハイレベル往来を保ち続けると同時に、政治やエネルギー、資源、文化、教育などの分野における協力を強化していく。また、両国の戦略的パートナーシップの前向きな発展を共に推進していきたい」と述べました。（Katsu、吉野）