韓国のインチョン地方裁判所は19日、韓国の「排他的経済水域法」を適用するとして、韓国の海上警察官を殺害した容疑がかかっている中国漁船「魯文漁」号の船長に30年の有期懲役と罰金を言い渡しました。

　これを受け、中国外務省の劉為民報道官は同日、北京で、「中国と韓国との間で排他的経済水域の線引きがまだ行われていない黄海の海域で、韓国は一方的に『排他的経済水域法』を適用して、中国の漁民に判決を言い渡した。その結果を受け入れることはできない」と強調しました。

　劉報道官はこの日に行われた定例記者会見で、「中国は韓国による関連判決に留意している。事件が起きてから、中国は韓国と密に連絡を保っており、韓国に理性的、公正さ、妥当性をもって事件を処理するよう促してきた。中国は引き続き事件の進展に注目し、当事者の中国人公民に必要な協力を提供し、正当かつ合法的な権益を守っていく」と語りました。（Yan、小野）