中国の温家宝首相は9日に北京でトルコのレジェプ・タイップ・ エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相と会談しました。
温首相は会談の中で、「中国側はトルコの新興国家としての地位と役割を高く重視している。西アジア・北アフリカ地域の不安定な情勢と世界経済の不景気によってもたらされたマイナス影響に対し、中国とトルコは戦略的交流と協調を更に密接にし、手を携えて地域の平和と安定維持、協力強化、共同発展を促進する必要がある」と述べました。
温首相はまた「双方は中国・トルコ経済貿易協力の長期的な計画を積極的に検討し、政府の指導と協調の役割を強化する。協力を密接化させ、鉄道や橋などの大規模インフラ整備プロジェクトにおける長期的かつ効果のある協力を推進する。新たに修正された投資促進・保護協定の調印と実施を加速化させるほか、原子力や宇宙開発、電子などハイテク分野の協力を切り開いていく。また文化年の開催をきっかけに人文交流を拡大する」との方針を述べました。
これに対し、エルドアン首相は「トルコは中国とのハイレベル交流と戦略的交流を強化し、互恵協力を拡大すると同時に、両国国民の相互理解と友情を深め、共同利益を更に促進し維持していく。トルコ政府は『一つの中国』政策を堅持し、いかなる人もトルコで反中分裂活動に従事することを許さない」と述べました。
また、エルドアン首相は「今回の新疆への訪問を通じて、新疆の大きな変貌を目にし、素晴らしい印象が残った。トルコは新疆との交流と協力を強化していきたい」との考えを示しました。(hj 吉野)
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