中国科学院がこのほど発表した報告書によりますと、中国の人口圧力は依然として大きく、今後も人口の増加規模を抑制し、人口構造の調整を図る必要があるということです。
この報告書は、「中国は、長年に渡って人口の増加加速を抑制する面で著しい成果を上げてきた」とし、その一方で「基数が大きいことや増加の慣性による影響を受け、中国の人口の総量は相当長い期間増加の勢いを保つだろう」と予測しています。このほかの問題点として、経済の発展に伴う労働力の供給と需要の矛盾や構造性の矛盾が際立っている点、若者の就業問題、高齢化、貧困問題などを挙げています。また、「2011年の貧困基準(農村部住民1人あたりの年間平均純収入2300元)に基づく中国の貧困人口は依然1.28億人に上る」と指摘した上で、「人口の増加規模を一層抑制すると同時に、人口の素質の向上、人口構造の改善により重点を置くべきだ」と強調しています。(董燕華、中原)
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