中国の銀行業がいかにして実体経済によりよいサービスを提供することができるのかについて、中国銀行業監督管理委員会(CBRC)の主席補佐でもある閻慶民委員は、「従来業務のレベルアップとイノベーションサービスの強化、実体経済の新業態へのサービスの注力、自らのビジネスモデルの転換の加速化という4つを重点にすべきだ」と述べました。
閻慶民委員は、「製造業のレベルアップにおいて、銀行業の視点からサポートできることがたくさんある。信用貸付サービスの質を向上させ、伝統産業のレベルアップのニーズに応えていく一方、立ち遅れた生産能力の淘汰に力を入れ、産業構造の最適化を速め、実体経済に高付加価値で、低コストの金融サービスを提供することが必要だ」と述べました。
また、「ベンチャー企業向け貸付サービスをしっかりと行い、なかでも、小型・零細ベンチャー向けの支援や信用貸付以外の面におけるサービスの強化にシフトしなければならない」と語りました。
さらに、「金融業は発展モデルの転換を速め、絶えず新しいサービスを開発し、実体経済のニーズに見合う金融サービスモデル、メカニズムと商品を作り出さなければならない。従来業務のほか、ベンチャーキャピタル、プライベート・エクイティ・ファンド、産業ファンドなどを含めた新しい業態の開発を奨励していく」と強調しました。
閻委員はまた、実態経済にサービスするプロセスにおいて、銀行業は特色のある位置づけと差別化による競争を強化していくと訴えました。(万、吉野)暮らし・経済へ
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