中国四川省民族委員会が明らかにしたところによりますと、2012年、四川省は民生プロジェクトの実施に力を入れ、チベット族居住地域の躍進的な発展を促進していくということです。

　今年、牧畜民の定住行動計画に基づいて、すべての家庭が定住用の住宅とテントを持ち、すべての村に活動センターが設けられるという目標を実現させます。また、甘孜（カンゼ）チベット族自治州に7301世帯の定住住宅を建設すると共に、関連施設も建設する計画です。

　また、「9＋3」無料職業教育計画（チベット族地区の学生を対象に、義務教育9年の基礎の上に3年間の無料職業教育を実施すること）に基づいて、チベット族居住地区の学生は小学校と中学校を卒業した後、内地の中等職業学校に3年間無料で就学できます。今年はチベット族居住地区のニーズに合わせて授業科目を設置し、第1期学生の就業を実現させていく計画です。

　さらに、チベット族居住地区の衛生事業発展計画では、今年農村部に衛生所を重点的に建設し、末端組織の医療チームの育成を加速していくほか、内地の病院によるチベット族地区の病院への支援を強化していく予定です。（玉華、吉野）暮らし・経済へ